この日は、いつもブログを読んでくださっている方からおススメいただいた「加納ライディングファーム」へ、武者修行に行ってまいりました。
<ライダーの駆け込み寺?加納ライディングファーム>
加納ライディングファームは東京都稲城市で畜産業及び観光農園を営む大塚牧場の一画で、川崎競馬場元騎手の加納龍生さんによって運営されている乗馬牧場です。
加納ライディングファームでは、裸馬に乗ってバランスチェックをしていただけるという話を聞き、それは是非やってみたい!ということで、足を運ぶことに。
それ以外にもセカンドオピニオンではないですが、私の今のレベルをいつもと違った視点から見てもらいたかったということもあります。
(もうすぐいつものクラブで駈歩レッスンをはじめるにあたり、本当に自分のレベルがそこまで達しているのか知りたかったのです。)
最寄り駅は京王相模原線の若葉台駅。
電話で予約をするときに、駅までの送迎をお願いすると車で加納さん自らお迎えにきていただけました。
車の中で、お話を伺ったところ、レッスンに来る方は基本的にどこかの乗馬クラブに所属しており、スランプに陥ったときなどに加納ライディングファームに来る方が多いそうです。(補講を受けに来るみたいな感じです。)
そんなわけで、会員制度や入会金などはなく、指導を受ける人は全員が「ビジター」という形になります。
ちょうど牧場に着くころ、
「ちょっと独特な教え方するけど、まぁ、だまされたと思ってやってみてよ(笑)。駈歩は今日の様子見て判断するから!」
と言われました(笑)
洗い場の方に向かうと、とても毛づやの良い、美人な道産子さんがお出迎えしてくれました。
ものすごく綺麗に手入れがされていて、たてがみや尾はサラサラのフワフワです。
今日、ベアバック(裸馬)で乗せていただくのはこちらの道産子さくらちゃんとのこと。道産子は、北海道で少し遊んだことがありますが、乗ったことはなかったので余計にワクワクしてきました!
ちなみに綺麗なのは馬だけではありません。厩舎もピッカピカです。
基本的にレッスンはマンツーマンだそうで、この日も例外ではなくプライベートレッスンになりました。
着替えを済ませたら、まずは調馬索を使って常歩からスタートです。
「自分の重心と馬の背中がピタっと合う場所を探すところから!」
ということで、・・・さくらちゃんの背中の上でモゾモゾしながら、ポイントとなる場所をさがします。そうすると、揺れが少なくなった箇所がありました。普段は鞍があるのでわかりにくいのですが、その場所は意外と馬の背の前の方(首に近い方)にあることが、裸馬だとよくわかります。
ちなみに、あえて背中の後ろの方に座ってみると、揺れがだいぶ大きくなりました。
最初は騎座に集中しすぎて、馬が内側に入ってこようとするのをなかなか防げませんでしたが、座る位置が定まり、安定してくると綺麗な円を描けるようになってきます。
骨盤をゆるめることがとても重要で、脚はプラプラしているくらいがいいそうです。
※もちろん鐙もないので・・・。
<裸馬で正反動の速歩レッスン!>
続いて調馬索のまま速歩に挑戦。
鐙がないため、必然的に正反動の速歩となります。最初はだいぶお尻が跳ねてしまいましたが、
「片手手綱にして、空いた手をまっすぐ上に伸ばすと姿勢が正しくなって、騎座が合いやすくなる。」
とアドバイスをいただき、実践するとだんだんと随伴できるように!今まで「正反動」の正しい形を実はきちんと理解できていなかったことがわかりました(反省)。
よく行われている馬上体操も本来は正しい騎座を探すためにやるものだそうです。馬上体操は柔軟やリラックスするためだけにあるのではなかったのですね・・・!
そうこうしているうちに
「だいぶ良くなってきたな」(by 加納さん)
ということで、いよいよ調馬索を外して蹄跡でのレッスンとなりました。
(後編につづく!)
※※注意事項※※
加納ライディングファームは営利団体ではありません。お客様の希望を受けて加納さんが指導をしてくださっています。騎乗料は馬に関わる諸費用及び施設運営費に充てられており、厩舎ワークはボランティアとなっているため、一般の乗馬クラブのような豊富なサービスは難しい面がありますので、ご注意ください(>_<)
詳しくは公式サイトをご覧ください。
http://kanohr.blog.jp/