もう11月も終わりに近づいていますが、『馬々と人間たち』という映画を公開初日(11月1日/映画の日なので1080円で鑑賞)に見てきました。
野生の馬を捕獲し、飼いならす、アイスランドのとある村の人々と馬たちの暮らしをときにコミカル(ブラックユーモア多し)、ときにシリアスに描いた不思議な大人の映画でした。
予告映像ではコミカルな部分がクローズアップされているのですが、「おもしろさ」だけを期待して見ると不意打ちをくらってしまうかも!
アイスランドの予備知識ゼロ、かつ映画自体が台詞で多くを語らない手法で作られているため、登場人物の感情やアイスランドの文化を想像しながら楽しく鑑賞。
●ある独身男と未亡人の恋のゆくえ(そして、その飼い馬同士の恋のゆくえ)・・・
●ロシア船にウォッカを買い求めるため、馬の背に乗り海を泳いでいくアル中の男・・・
●有刺鉄線をつくった男と馬を柵に入れることが大嫌いな男のご近所バトル・・・
●逃走した馬たちをひとりでなんとか連れて戻そうとする若い娘・・・
●観光乗馬中に吹雪のなかを遭難してしまう若い男・・・
この村のなかで起こる事件はどれもこれも馬がかかせません。
気候や文化が違うので馬の使い方は異なれど、かつては日本もこんな風に馬と共存していた時代があったのかな・・・なんて思ったり。
「馬という動物そのもの」だけでなく、馬の歴史や馬にまつわる文化にも興味がある方には大変おススメな映画です。
★BALOG★