サラブレッドに足の小指を踏まれる、の巻

Pocket

この日は若い馬のお手入れをしました。
少し前まで地方競馬で走っていたということで、まだ若く当時6歳だったと思います。

若いので毛並がよくてツヤがあり、鼻のまわりには皺がなく、つるつる。触っていてとても気持ちがよい、可愛い芦毛くんです。

おじいちゃん馬のくしゅくしゅとした鼻も、それはそれで愛嬌があり可愛いのですが、初めてこの馬の鼻にさわったときは、あまりの滑らかさにびっくりしました。

もうひとつ驚いたのは体の柔らかさ。
(これは年齢ではなくて個体差かな?)

そういえば、先生がこの馬を競走馬から乗用馬にするためのリトレーニングをしていたときに、「まだ体が完全にできあがっていなくて、体がぐにゃぐにゃする感じがする」と言っていたのを思い出しました。その『ぐにゃぐにゃ感』はブラシがけをするだけでもよくわかります。お手入れは馬とのコミュニケーションという面のほかに、騎乗するだけではわからない馬の筋肉のつき方や、身体のつくりを知ることができる貴重な機会でもあります。

さて、手入れ自体は順調に終わったのですが、事件は馬を洗い場から馬房に戻すときに起きました……!

引き馬をしながら、私は正面にある厩舎にまっすぐ進みたかったのですが、途中で馬が私の向こう側に置いてある餌に気づいてしまい、餌の方に向かって曲がろうとしたのです。
その際、うっかり右足の小指をピンポイントで踏まれる形に。

しばらく馬が足を上げてくれず、相当な痛みでしたが、踏まれ方がそこまで悪くなかったのと、この馬はサラブレッドのなかでも少々小さめ(とはいえ400kg弱ぐらい?)だったのが幸いして、想像していたよりはマシでした。

踏まれ方によっては骨折したりもするようですが、次の日、小指がぷにぷにと腫れた程度で、病院はいかなくても大丈夫でした。

葦毛

今回は運よく病院のお世話にはなりませんでしたが、長く乗馬を続けていれば、今後もこういうケガの可能性はあるので、スポーツ保険に入っておくのが正解だなと思いました。

乗馬の事故は、落馬がクローズアップされがちですが、実は騎乗外の地味な事故の方が多いんじゃないかなぁと思ったり……。下馬したあともケガには十分気をつけないといけませんね!

★BALOG★

「サラブレッドに足の小指を踏まれる、の巻」への1件のフィードバック

  1. やりさん、こんばんは。
    いつも、興味深く拝見しています。

    軽症で良かったですね!
    踏みどころが悪いと・・・ぞっとしますね。。。

    先日、この写真の子に騎乗しました。
    いつもは、23歳のベテラン馬が今のところお手馬なのですが
    ブログに書かれているように、乗った感覚が全然違いました。
    まさに、ヌルヌル動くという感覚でした。
    (いつものベテラン馬と比較して申し訳ない気がしますが)
    あと、速歩に入る瞬間のダッシュ力が半端なく、体持っていかれそうになりました(笑)

    乗馬はいろんな側面からの事故があるかと思いますが
    私も気を付けて馬に接していこうと思います。

なす へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください