パラ馬術 宮路満英さん

愛犬がポニーの背に乗っている姿を見て勇気が。元調教助手、宮路満英さんリオパラリンピックへ!

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JRAの元調教助手、宮路満英さんがリオデジャネイロで行われるパラリンピックの馬術競技に出場します。

今年の2月に東京国際フォーラムで行われた、うらかわ乗馬療育ネットワーク主催の「馬は理想のセラピスト ~乗馬療育ってなぁに?~」というシンポジウム宮路満英さんの講演を聞く機会があったので、そのときのお話を少しだけ。

一度は諦めた馬の世界

宮路さんはベテラン調教助手として栗東で働いていた、2005年の業務中に脳卒中で倒れ、右半身は麻痺。会話もできない状態になりました。

一時は馬に乗ることを諦め、リハビリのためスキーやマラソンなどのスポーツに挑戦していましたが、自分の愛犬がポニーの背中に乗っているのを見て「俺もまだ馬に乗れるのでは?」と勇気が湧き、乗馬(馬術)をはじめたそうです。

(このときのエピソードを宮路さんが楽しくお話してくださるので、会場からドッと笑いが起こり、真面目な雰囲気のシンポジウムが明るい雰囲気になったのが印象的でした。)

競馬と乗馬の違いにドギマギ?
競馬で培った技術を活かし馬術への転向

宮路さんが乗馬(馬場馬術)へ転向して最初に驚いたのはバック(後ろへ下がる)があるということ。競馬は「前へ前へ」というスポーツですから、最初は戸惑いを隠せなかったそうです(笑)。

とはいえ、JRAで培った経験は乗馬でも大変活かされており、障害者馬術に限らず、競馬をやっていた人は、慣れるまでに時間はかかるものの、上達はとても早いとおっしゃっていました。

また、宮路さんが馬術で苦労しているところは

  • 病気の後遺症で、高次脳機能障害があるため、経路を覚えるのが大変なこと。
  • 右肩脚が不自由なため、勝手に脚が動いてしまい馬の腹に当たってしまうこと。

5分の経路(馬を走らせる道順)を覚えるのに1年近くかかることもあったそうですし、馬術は基本的に脚を馬の腹に押し当て指示を出すので、脚が不自由ということは大変なことです。宮路さんは脚をゴムで固定して騎乗し、脚が勝手に動くのを防止するなどの工夫をしながら練習に励んでいます。

パラ馬術 宮路満英さんシンポジウムで熱く語る宮路さんと奥様。
※撮影は許可をいただいて行っております。

乗馬から競技としての馬術へ

「リハビリに……」とはじめた乗馬でしたが、その向上心はとどまることを知らず、家族を説得し、競技としての馬術に挑戦していくことに。

奥様と二人三脚で歩みを進めるうち、2011年オーストラリア大会で7位。2015年にはフランス大会で6位、ドイツ大会で7位、イギリス大会で6位と、国際大会でも優秀な成績をおさめ、リオパラリンピックの出場権を獲得するまでになりました。

シンポジウムでお話をうかがったときは、「まだ少し先」だと思っていたリオパラリンピック。もう本当に目の前です!

今回はシンポジウムでうかがったお話を簡単にご紹介させていただきましたが、競馬ラボの「ホースマンDays」というコーナーで宮路さんがご自身の言葉で語られているので、パラ馬術や宮路さんの生き方に興味、共感を持った方はこちらをご覧いただくのがおすすめです。

パラ馬術、楽しみですね!


宮路さんのリオパラリンピック出場予定は以下の通り。

  • 9/12(月)02:00~チームテスト グレードIb
  • 9/15(木)02:00~個人 チャンピオンシップテスト グレードIb
  • 9/17(土)01:00~個人 フリースタイルテスト グレードIb

★BALOG★

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