手綱

167鞍目‐ポン!とお腹を蹴る扶助の話

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この日は、今までとは違った『停止の方法』を練習しました。

≪新たな停止の方法を教わる≫

初心者が乗馬をする場合『手綱を引くと馬が止まりますよ』とか『脇を締めて軽く手綱を握るように』などと習うことが多いですが、この日からちょっとステップアップした停止の仕方をするように言われました。

その方法は、手綱(拳)を握る・緩める・握る・緩める…と繰り返し、段階をふんで停止をするという方法。

馬がガンガン前に出ていくタイプの場合は、握るときに結構な力が必要な印象です。

はじめのうちは、完全に停止するまで時間がかかってもよいので、こうやって停止していきましょうとのこと。

手綱

馬の首が内側を向いている場合、内方の手綱は張ったままホールドし、外方の手綱(拳)を握る・緩める・握る・緩める…とすると止まりやすいそうです。

≪ずっと勘違いしていたこと≫

レッスンの内容とはちょっとずれますが、この日、先生の雑談の中で、わたしは一つの大きな勘違いをしていることに気づきました。

よく初心者の人が発進の扶助を出すときに圧迫脚ではなくて、馬のお腹をぽんっと蹴るように教わったりするのですが(わたしが通っているクラブでは最初から圧迫で習いましたが)、それは圧迫をする方が蹴るよりも難しいからだと勝手に思っていたんです。

ところが、実は理由がまったく違いまして!!

基本的に乗用馬は、ふくらはぎでぎゅーっとお腹を圧迫すると前に行くように調教されていて、ぎゅーーーーーっと長く、強くするほど馬は速く前に行こうとする…。なので、ポンっと蹴っても、そういう風に調教されている馬は速く動かないんだそうです。

初めて馬に乗ったときに、馬が急加速しては人間がびっくりしてしまうので、まずは上記の理由から、ポンっと蹴る形の扶助を教える場合があるとのこと。逆に、馬にしがみついてしまって、脚が馬のお腹に巻きついたままになってしまうと、加速の危険があるということです。

ちなみにもうひとつ!

初心者クラスの馬が重いのは、もちろん急に加速したりすることがない馬を選んでいるというのもありますが、ハミから腹帯のところに紐(ネットストレッチなど)をつけて、馬の頭が上がるのを防いでいることが多いため、重く感じる場合もあるようです。

※ネックストレッチは、馬によっては初心者でも不要だったり、上級者でも必要だったりケースバイケースです。

誤解が解けた一日でした!

★BALOG★