237鞍目‐初めて乗る馬で、さらなる自信喪失

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この日は、いつもよく乗る馬たちの都合が悪く、なんと1度も乗ったことがない馬に乗ることに。以前から『重い』(※1)という噂の馬だ。

<めっちゃ重い馬>

初めて乗る馬だけれど、気性はとっても優しい馬なので、自分で馬房から出して馬装をし、一人で馬を連れて馬場へ。先生が来るまで一人で軽く動かそうと思っていたが、脚を使ったらバックしてしまった。そして噂通り、重い。めっちゃ重い。重いというか前に進む気配がない。そんな感じ。

Aクラス(※2)の頃は、馬に舐められて停止したまま…ということがよくあったけれど、Bクラス以降は元気に動かせないな…ということはあっても、微動だにしないということはほぼなかったので結構なショックを受けた。

<人間が手綱を引っ張っている>

そのうちに馬場へ先生が来て、後ろに下がるか停止するかしない状況を見て『手綱を(人間が)引っ張ったまま脚を入れているせいだ』と指摘が入る。いつも言われていることだけれど、人間が手綱を張ってはだめ。馬に手綱を張らせなければならない。張られた手綱というのは、人間が力を入れていなくても常にピーンとしている。張ったり緩んだりを繰り返すのもダメ。

恐らく、他の馬の時も、私が手綱を引っ張ってしまっていることは多々あって、それでも馬たちが、空気を読んで動いてくれていたんだと思う。しかし、この馬は『そんな風に乗るなら前には進まないよ』という感じ。

レッスンの途中で、先生に『馬の首がものすごい内側に向いてるけど手綱同じ長さ?』と聞かれる。いつのまにか、外方の手綱が長くなってしまっていた。

馬の首を内側に向けろと言われることがあるのは、あくまでも『外方の手綱を張らせるため』であって、馬の首を内側に向けることが目的になってしまってはいけない、と注意を受ける。

<いい先生になりそうな馬>

手綱の長さを揃え、拳の位置を揃え、馬が綱を引っ張っている状態になったとき、脚を使うと馬がスムーズに前に出た。動かすのが難しい馬だけれど、人間が間違ったことをしている時には絶対に動かないので、自分がおかしなことをしているということがすぐにわかるという点で、かなりいい先生になりそうな馬だと思った。

しかし、45分間のレッスンのうち最後の15分くらいしか前に動かせず、元々ない自信を更に喪失してしまった。

(※1)重い:サクサク動かない馬のこと。馬自体の問題ではなく、実は人間がそうさせてしまっていることが多い。
(※2)Aクラス:1鞍~100鞍目位の時のクラス

★BALOG★

※この投稿は2018年頃の日記です。リアルタイムで更新しているものではありません。ご了承ください。